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仕事と人を知る 04

日本精線の品質と将来を支える頼れる存在を目指して。

技術職
2022年度入社/枚方鋼線製造部 理工学部 応用化学科 卒業
学んだ知識を活かし、会社の現在・未来に関わる業務に携わる。
学生時代は化学を専攻しており、その知識を活かして働きたいと考えていました。そのうえで当社は、上場企業かつトップシェアを誇る分野があるなど経営が安定しており、また技術力を高め続ける向上心と未来へ向けた製品開発に魅力と将来性も感じたことから、入社を決めました。
入社からこれまでずっと枚方鋼線製造部の技術室に在籍しており、鋼線製造の工程における不具合の解消と、エネルギー削減に取り組んでいます。工程内不具合の解消は歩留まり(原料の量に対して生産された完成品の量の割合)や製品の品質保持、そしてお客様の信頼に直結します。また、エネルギー削減はCO2削減を含めた環境負荷低減とコスト削減の観点から、将来の当社存続にも寄与するといえるでしょう。「製品の品質と会社の存続を支える重要な部署」でこれまで学んだ知識を活かせることに、責任と喜びを感じています。
仕事風景
膨大な数のテストと年月を重ねた取り組みが報われる喜び。
現在私は、鋼線製造におけるある工程で使用するエネルギーの削減に力を入れています。品質を落とさずに削減できるラインを見極めるために、ラボテストを積み重ねデータの信頼性を高めてから実機を想定したテストを行うのですが、これが一筋縄ではいきません。例えば、夏と冬での気温差を考慮するために年間のデータ採取が必要な場合があったり、ラボと実機では使用する素材の量や形状が違うために実機テストで再考が必要になったりと多くの壁があります。壁にぶつかるたび、お客様からの指摘内容や過去事例、文献、Webなどあらゆる資料を調べたり、上司や先輩方に相談したりしながら、問題解決に向かって一歩ずつ進めていきます。また、お客様に対しては事前に4M変更の承認をいただく必要がある場合もあります。お客様への説明資料を作成したり、ときには営業担当者や品質保証担当者とともにお客様を訪問して説明を行うこともあったりと、たとえ一部の製造工程の問題解決であっても社内外の方とやり取りしながら慎重に進める必要があります。
実際に私が取り組んだものは一年を費やしてはじめて実機運用につながりました。現在も品質を保ちながら大幅なエネルギー削減ができており、仕事へのやりがいを感じられた経験となっています。 ※4M:ものづくりにおいて品質に関わる4要素であるMan(人)、Machine(機械)、Material(材料)、Method(方法)の頭文字をとったもの。
仕事風景
周囲に支えられる存在から、周囲を支える存在へ。
困った時にいつも力を貸してくださる上司や先輩方は、私の憧れであり今後の目標とする存在です。週一で行われるミーティングでのアドバイスはもちろん、こちらからの質問には手を止め私の方に体を向けたうえで親身に話を聞いてくださります。将来後輩ができた際に、自分にとっての上司や先輩方のように、寄り添い力を貸してあげられる存在になりたいです。また、私を含め技術室が携わる業務は、実験で実機をお借りする場合を始め、どれも現場の方々の協力があるからこそ行えることばかりです。日ごろから現場でやり取りをする時は、業務の話以外にも話を広げコミュニケーションを取るように心がけるなど少しずつ皆さんのことを知り、また私のことも知ってもらい、信頼関係を築いていければと思っています。これらの目標のために、まずは部署や業務に関する知識を深めていき、周囲と連携を取りながら自身の力で業務をこなせる技術者を目指します。
仕事風景

ONE DAY SCHEDULE

  • 8:15室内ミーティング
  • 11:00メールチェック、庶務
  • 12:00お昼休み
  • 13:00協力会社との打ち合わせ
  • 14:00担当業務の進行(工程内不具合の解消、エネルギー削減)
  • 16:45退社

※これとは別に1ヶ月あたり15~20時間程度の残業がある場合があります

仕事風景

学生へのメッセージ

仕事風景

就職活動初期のころ、学生時代に研究していた有機化学系の会社ばかりを探していました。しかし、大学で先生から「化学が通用する業界は思うよりも多いから視野を広げてほしい」と教えてもらったことがきっかけで当社にマッチできました。皆さんにもぜひ、自分の専攻分野にとらわれず幅広い業界や会社を見ていただければと思います。