環境負荷低減の取り組み

大量のエネルギーを消費し製品を造り出す製造業にとって、環境負荷低減は果たすべき重要な使命です。当社では、省エネ設備の導入や技術開発をはじめとする各種施策を講じることで、省エネルギーおよび二酸化炭素(CO2)の排出量削減に取り組んでいます。
また、事業活動に伴い使用する環境負荷物質の削減、水使用量の削減や事業活動に伴って発生する廃棄物排出量削減に努めています。

1. 生産フロー

当社の製造プロセスは、ステンレス鋼線、ナスロン®・ナスロン®フィルター、半導体用ガスフィルター(NASclean®)に分類されます。

2019年度実績

インプット

  • エネルギー
    電力 36,129千KWh
    都市ガス 5,273千m3
  • 素材 31,831t(鋼線のみ)
  • 水資源 487千m3

アウトプット

  • 生産量(入庫量) 30,771t(鋼線のみ)
  • CO2排出量 24,754t
  • 廃棄物量 3,939t
  • 排水・蒸発など487千m3

環境負荷に係る資源インプット・生産物アウトプットのイメージ

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図:環境負荷に係る資源インプット・生産物アウトプットのイメージ

2. 地球温暖化対策

CO2排出量削減への取り組み

当社では、生産効率化の推進や、省エネルギーに向けた工夫と改善を実施し、CO2排出量削減を推進しています。

グラフ:CO2排出量

1.工場から直接CO2が発生する設備

CO2発生設備:熱処理炉(都市ガス)、ボイラー(都市ガス)、フォークリフト(ガソリン)など。

削減対策

枚方工場において、熱処理炉のリジェネバーナー化(従来バーナー比 約40%省エネ(当社実績))を推進しています。現在リジェネバーナー転換率は約50%となり、今後も計画的に転換の予定です。また、フォークリフトのCO2低排出化(ガソリン⇒LPGや電気などに変換)を推進、現在ガソリンフォークリフトの構内使用はありません。

写真:枚方工場1
写真:枚方工場2
*リジェネバーナー
蓄熱体と一体化した一対2台のバーナーを交互に燃焼させ、従来は捨てられていた排熱エネルギーを蓄熱体から取り出し、効率を上げる仕組み。
物流改善でのCO2削減について

枚方工場では点在する製品置場を集約し、各工場で製造された製品の搬送方法をフォークリフト搬送から、電動コンベアによる搬送と巡回トラックによる集荷方式に変える物流改善を進めています。新製品倉庫は2021年3月完成予定であり、本物流改善による効果として、従来比約90%のCO2削減を見込んでいます。

2.電力を動力源として使用することにより間接的にCO2を発生させている設備

削減対策

枚方工場におけるLED照明への転換率は、工場内建屋・外灯が90%、事務所は50%です。
東大阪工場におけるLED照明への転換率は、工場内建屋・外灯が80%、事務所は100%です。

3. 環境負荷物質(化学物質)の削減

PRTR法対象化学物質の総量推移

当社は、PRTR法に従った有害化学物質の排出量および移動量を把握し、毎年行政への届出を行っています。

グラフ:PRTR法対象化学物質の総量推移
*PRTR法
有害な化学物質が、どの発生源からどのくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたか、そのデータを把握し、集計し、公表する仕組み。事業者は年1回、行政機関に届け出る。

当社で事業活動に伴い使用する環境負荷物質(化学物質)の削減

当社では、環境リスクの低減を図るため、化学物質使用量の削減に取り組んでいます。

枚方工場

① ホウ素
伸線潤滑被膜剤、メッキ用薬剤などに含まれ、被膜剤のホウ素フリー化はほぼ完了しています。
② 1.3.5トリメチルベンゼン
揮発性有機溶剤として使用。被膜剤の水溶性化、溶剤の変更などを推進中です。

東大阪工場

① ホウ素
伸線潤滑被膜剤などのホウ素フリー化を推進中です。
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化学物質(kg/年) 2015年 2019年 削減率(%)
① ホウ素 枚方工場 800 500 37.5
① ホウ素 東大阪工場 310 110 64.5
② 1.3.5トリメチルベンゼン 枚方工場 5,700 2,900 49.1

フロン対策についてはノンフロン化設備への変更を推進しています。

4. 資源の有効活用

廃棄物排出量削減

当社では、事業活動に伴って発生する廃棄物の排出量をできる限り抑制するとともに、再使用やリサイクル(再資源化)を推進し、処分量(非再資源化廃棄物)の削減に取り組んでいます。

グラフ:廃棄物発生量とリサイクル量

廃棄物排出量削減取り組み内容

廃棄物の排出については、信頼できる廃棄物処理業者や収集・運搬業者を選定し、確実な処理の仕組みを構築することはもとより、当社内で、①量を減らす、②分別する、③無害化を図る取り組みを積極的に行っています。

写真:廃棄物排出量削減1
写真:廃棄物排出量削減2
① ステンレス母材成分
表面スケール酸洗後の廃酸液は中和・凝集沈殿処理を行い無害化し、汚泥量の極小化を行い処理業者へ引き渡します。
② 酸・アルカリ
酸洗処理や脱脂洗浄に使用する薬剤を分別して廃棄物処理業者に引き渡し、中和などによる無害化を行います。
③ 油類
設備全般の潤滑油やギアオイルなどの機械油について分別を図ります。廃棄物処理業者以降のサプライチェーンで不純物を除去・リサイクルされ、燃料として再利用されます。
④ プラスチックや木材

プラスチックは工場内で種類別に分別し、リサイクル比率を高めています。また、PETボトルはリサイクル率の高いスチール缶・アルミ缶の使用を推奨しています。

  • 写真:工場内で種類別に分別1
  • 写真:工場内で種類別に分別2
  • 写真:工場内で種類別に分別3
⑤ ゴム・乾電池
ゴム類はゴムシートやタイヤなどを種類別に分別、処理業者に引き渡し後リサイクル。乾電池は工場内で二次電池の採用を行い、廃棄物の低減を図っています。

PCBおよび石綿(アスベスト)の管理

① PCB
枚方・東大阪工場において高濃度PCBが残存する蛍光灯安定器の取り外しは完了し、東大阪工場は処分完了。枚方工場内にて保管中の高濃度PCBは2021年3月末をもって処分完了予定です。
② 石綿
枚方工場建屋にて非飛散性アスベスト(スレート)として残存していますが、石綿使用建材レベル3と危険性は低いものであり、解体などを行わない限り飛散することはありません。

水使用量の削減

グラフ:水使用量

水使用量削減への取り組みについては、2017年2月枚方工場に導入した金属繊維洗浄用水の純水装置導入により上水道使用量は低減しました。
将来的には水使用量の削減について、以下を考えています。

  • 特定排水、工場排水の再利用範囲の拡大
  • 特定排水、工場排水を再処理(例:イオン交換処理)することで、工業用水として再利用
  • 節水ノズルの採用